父子手当と母子手当には違いがあるのでしょうか?
それとも父子手当と母子手当は同じもので呼び方が違うだけなのでしょうか?
また、父子手当や母子手当と児童扶養手当は違うものでしょうか。
手当をもらうにあたりの所得制限や支給額についてもあわせて確認してみましょう。
様々な理由で、父子家庭・もしくは母子家庭など、ひとり親になってしまう事がありますよね。
ひとり親になると、仕事をしながら子供を育てるのはとても大変になってきます。
そんな時に家計の助けになってくれるのが手当てです。
子供がいるひとり親の家庭が受け取れる手当は、母子家庭のみと思われがちですが、今では父子家庭でも受給できるものもあります。
ひとり親の家庭に支給される父子手当・母子手当・児童扶養手当にはどのような違いがあるのかご紹介します。
- 父子手当と母子手当と児童扶養手当に違いはある?呼び方が違うだけで同じ?
- ①児童扶養手当(父子手当)はどうやってもらえるの?
- ②児童扶養手当(父子手当)の所得制限はいくらくらい?
- ③児童扶養手当(父子手当)の支給額はいくらなの?
- まとめ
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父子手当と母子手当と児童扶養手当に違いはある?呼び方が違うだけで同じ?
ひとり親に支給される手当というと思い浮かべるのが、父子手当・母子手当、そして児童扶養手当です。
しかし、今まできちんと調べたことがないという人は、それぞれがどのようなものなのか、そしてどのような条件でもらえるのかよくわかりませんよね。
実は、父子手当・母子手当・児童扶養手当はすべて同じものなのです。
正しい名称が児童扶養手当となります。
この児童扶養手当は父子家庭・母子家庭などで収入や子供の人数などによって支給されるもののことを言います。
児童扶養手当(父子手当)はどうやってもらえるの?
児童扶養手当(父子手当)は基本的には父子家庭・母子家庭などの場合に所得などの審査を受けてそれが通ればもらえるものです。
ただ、児童扶養手当をもらえる条件に当てはまるようになれば自動的にもらえるという訳ではありません。
児童扶養手当(父子手当)をもらえる条件に当てはまったとしても、自治体などにきちんと申請をしなければ受け取ることができません。
もしも児童扶養手当を受け取りたいのであれば、まずは自治体に相談してみましょう。
児童扶養手当(父子手当)の所得制限はいくらくらい?
児童扶養手当(父子手当)を受け取るにあたり、収入の所得制限はいくらになるのでしょうか?
何らかの理由で父子家庭・母子家庭になったからといって、必ずしも児童扶養手当がもらえるという訳ではありません。
そこには、所得制限という大きな壁があります。
扶養対象者数が1人の場合
扶養対象親族および扶養対象配偶者数が1人の場合であれば、
所得が57万円以下で満額、230万円以下であれば一部支給の対象となります。
扶養対象者数が2人の場合
扶養対象親族および扶養対象配偶者数が2人であれば、
所得95万円以下で満額、268万円以下で一部支給。
扶養対象者数が3人の場合
扶養対象親族および扶養対象配偶者数が3人であれば、
133万円以下で満額、306万円以下で一部支給となり、それ以降であれば1人増えるごとに38万円ずつ増えていきます。
つまり、父子家庭であれ母子家庭であれほぼ収入がない状態でなければ、満額を受け取るのは難しいということが言えるのです。
児童扶養手当(父子手当)の支給額はいくらなの?
児童扶養手当(父子手当)の支給額はいくらになるのかについてご紹介します。
- 子供が1人の場合、月額4万2千円
- 子供が2人の場合、月額4万7千円
- 子供が3人の場合、月額5万円
ちなみにこの児童扶養手当(父子手当)の支給額は満額の金額となります。
もしも所得が最低所得金額以上の場合には、所得金額に応じて支給額が変わっていくので、注意してください。
この場合支給金額は所得金額を元に10円単位で計算されることになります。
まとめ
児童扶養手当というのは母子家庭のみに支給されるものでした。
その理由として、父子家庭の方が母子家庭よりも収入があるとされていたからなのです。
しかし、
- 母子家庭に支給されて父子家庭に支給されないのは男女差別だという考え
- 父子家庭でも家計が貧窮している家庭が少なくない
- 同居している家族に所得制限以上に収入がある
- 養育費や遺族年金などを受け取っている
あくまで児童扶養手当というのは、ひとり親で生活が貧窮している家庭を助けるために支払われるものなのです。
そのため、まずは自治体に受給対象かどうか確認してみましょう。